戦法居飛車

右四間飛車

みぎしけんびしゃ

右四間飛車は、飛車を右から4番目の列へ動かし、その列に銀・桂・角の力も集めて攻める居飛車の戦法です。主に、相手が角の通り道を歩で止めてきたときに使います。

右四間飛車に組み、玉を左美濃に囲った形です(相手は四間飛車)。飛車・角・銀・桂の力が、右から4番目の列の先に集まっています。

4枚の駒で1か所を攻める

飛車を右から4番目の列に置き、その先へ銀と桂を進めます。角も斜めから同じ列の先を狙うので、飛車・角・銀・桂の4枚の力が1か所に集まります。「攻めは飛車角銀桂」という格言どおりの形です。

左美濃と組み合わせる

玉は、美濃囲いを左側に組む左美濃に囲うのが定番の一つです。矢倉囲いより少ない手数で組め、角の通り道も止めないので、角を攻めに使えます。横からの攻めに強いので、攻め合いで飛車を渡しても崩れにくい形です。組む途中で、一度舟囲いの形を通ります。

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▲7八銀銀を上げて、左美濃の完成です。玉を一段上に置くこの形は、天守閣美濃とも呼ばれます。

手順(自分の手だけ):▲6八玉 → ▲7八玉 → ▲9六歩 → ▲3六歩 → ▲5八金右 → ▲8六歩 → ▲3七桂 → ▲8七玉 → ▲7八銀

手順の読み方
▲
自分の手
△
相手の手
6八
マスの場所(図の上の数字と右の漢字)
右
同じマスへ動ける駒が2枚以上あるとき、動かしたのはどちらの駒か(右=指した人から見て右の駒)

攻め方

攻めるときは、桂を跳ねて相手の角や銀を追い払い、右から4番目の列の歩を突いて仕掛けるのが基本です。相手が四間飛車なら、その前に端の歩を突いて、相手の角が端から出てこられないようにしておきます。

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▲4五歩右から4番目の列の歩を突いて仕掛けます。相手が歩で取ると、角の通り道が開いて端の香を取れます。

手順:▲1六歩 → △7三桂 → ▲2五桂 → △2四角 → ▲4五歩

長所と弱点

長所

  • 飛車・角・銀・桂の4枚を1か所に集めるので、攻める力が強い
  • 狙いがはっきりしていて、攻め方が分かりやすい
  • 相手が振り飛車でも居飛車でも使える

弱点

  • 攻めが単調になりやすく、受け方を知っている相手には攻めを止められやすい
  • 組み合わせる左美濃は、玉の真上からの攻めに弱い

基本の定跡

相手が角の通り道を歩で止めて四間飛車にしてきたときの形です。歩と銀を進めてから、飛車を右から4番目の列へ動かします。

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▲4八飛飛車を右から4番目の列へ動かしました。これが右四間飛車です。

手順:▲2六歩 → △3四歩 → ▲7六歩 → △4四歩 → ▲4六歩 → △4二飛 → ▲4八銀 → △6二玉 → ▲4七銀 → △7二玉 → ▲5六銀 → △3二銀 → ▲4八飛

この後は玉を左美濃に囲い、桂も跳ねて攻めの準備を整えます。

相手に使われたときの対策

四間飛車で受けるときは、端の香を一つ上げて、角に香を取られない形にしておくのが定番です。桂で角を追われたら、角は後ろへ引かず、斜め前へ出てかわします。左美濃に組んだ相手には、玉の真上から攻める反撃が有効です。居飛車で受けるときは、急いで矢倉囲いに入らないことが大切です。角は最初の位置のままにして、その斜め前には銀を上げず、攻められる列に銀を足して受けます。

あわせて覚えたい技

形を覚えたら、実際の対局で試してみませんか?

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